渋谷区寺院墓地にて、茨城県産やさと御影の外柵工事。吸湿性に優れた白河石の納骨室

東京都一円にて、お墓づくりをはじめ、お墓の様々なご要望にご対応しております、一銀(かずぎん)石材の稲田圭二郎と申します。渋谷区寺院墓地にて、茨城県産やさと御影の外柵工事をお任せいただきましたので、ご紹介いたします!

 

渋谷区寺院墓地 外柵 やさとみかげ

 

渋谷区のお寺様の墓地で、お墓の外柵の製作をご依頼いただきました。以前ご親戚様のお墓を建立させていただいたお客様です。墓地は確保されていて、現地でお会いしてお話を伺いました。

周りのお墓を見ながらご希望をうかがって、後日図面とお見積りをご提案しました。中国産の標準的な御影石を使用したものと、茨城県産のやさと御影を国内で加工したもので、費用面では数十万円ほどの差がありましたが、「日本の石を使いたい」とご希望で、やさと御影の外柵をお選びいただきました。

 

工事の様子です。間口が1.5mほどある、渋谷区のお寺様の中では広めの墓地でした。このひと月ほど前に基礎工事の準備として、根切りをして、地下カロート部分と基礎を施工していました。カロートには福島県産白河石を使用しています。お墓によく使われる御影石と違って、白河石は安山岩系の石です。吸湿性に優れているので、地下の納骨スペースがあるお墓では納骨室内が結露しにくく、湿気が溜まりにくくなります。今は少し湿っているのでグレーっぽい色になっていますが、通常はもっと白っぽい色合いです。

 

納骨室の上に外柵材を据えていきます。角の部分はL字金具でしっかり留めて、地震対策をしています。

 

左右に砕石を入れて、締め固めました。地中の納骨室部分は白河石で、地上に出ている外柵部分はやさと御影です。納骨室内には棚石を設けており、2段になっているのでたくさんのお骨壺を納めることができます。後方には塔婆立てを設置しました。外柵を加工してはめ込む形で設置することで、強度を高めています。

 

完成です!両端はコンクリートを打って、乾いた後に砂利を入れて仕上げとなりました。コンクリートに水が溜まらないよう水抜きを数か所設けています。

 

納骨室の上は、奥が将来お墓を設置する場所になります。今は前後2枚の板石を設置していますが、奥の板石は納骨室内に水やごみが入らないように設置しているものですので、お墓を建立する際は取り外します。手前は拝石です。納骨の際は手前の蓋も取り外すことができるので、開口部が広く納骨しやすくなっています。

お客様には、工事完了後現地で完成した外柵をご覧いただきました。納骨室内の様子などもご覧いただき、「よくできていて、よかったです」と喜んでいただけました。将来お墓を建てる準備が整い、安心されたと思います。このたびは当店に外柵工事をお任せいただきましてありがとうございました。ご紹介くださいましたご親戚様にも改めてお礼申し上げます。